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今週の親仁ギャグ・2018年7月1日(日)~7月7日(土)

雄ズワイガニのブランド。山陰・但馬・丹後のブランド名は「松葉ガニ」で、水揚げの漁港により津居山ガニ(兵庫・津居山港)、柴山ガニ(兵庫・柴山漁港)、隠岐松葉ガニ(島根・隠岐諸島)、鳥取松葉ガニ(鳥取)など。福井のブランドは「越前ガニ」、石川は「加能ガニ」。鳥取・境港から丹後・舞鶴湾に限ったエリアでは、最近上記以外にもさらに細分化され、香住間人などのブランドタグが付いた、いわゆる高級松葉ガニが有名である。要するに松葉ガニや越前ガニは高品質の雄ズワイガニの商品である。ブランドのものは通常、非ブランド品の2~5倍の価格帯という。ベニズワイガニの漁期は11月6日から翌3月20日まで。(オスのセコガ二は12月末まで)。むろん旬は漁期の冬場である。刺し身に焼きにボイルに鍋にと、松葉ガニを堪能するには冬の山陰を訪ねるしかないのだ。つづく。7月6日。

山陰のズワイガニの譚。「ズワイ」とは、細い木の枝のことを指す古語「楚(すわえ、すはえ)」が訛ったもの。漢字で「津和井蟹」。メスの体格はオス(脚を広げると70cm・甲羅は14cm)の半分。ズワイガニの「ズワイ」とは、細い木の枝のことを指す古語「楚(すわえ、すはえ)」が訛ったもの。漢字は「津和井蟹」。メスの産卵は2~4月頃(初産では6~7月)で、一回の産卵・抱卵で66000個を放出。産まれてから親ガニになるまでに約10年を要す。雄は11齢で漁獲許諾サイズの甲羅幅90mmを超える。最終齢からは4年程度生存する。最終齢までは脱皮すると損傷した足は再生。食性は雑食性だが肉食性が強く、貝類や多毛類などを捕食。海底に落ちた魚介類や海洋性哺乳類などの屍骸、脱皮した自分自身の殻も食す。地域によって呼び名が異なることは有名。オス:エチゼンガニ、マツバガニ、ヨシガニ、タイザ(タイザガニ)など。メス:メガニ、オヤガニ、コッペガニ、コウバコガニ(香箱ガニ・金沢など北陸)、セコガニ、セイコ(セイコガニ)、クロコなど。(以上、Wikipedia参照)。つづく。7月5日。

新燃岳の噴火で農家さんらは大変心労していますが、一方で、火山活動の恩恵を受けて温泉家業を営んでいる人も多いのです。当たり前の譚ですが。そこで城崎温泉の譚になります。城崎では1925年(大正14)5月23日の午前11時過ぎ、円山川河口を震源とするマグニチュード7の地震が発生しました。城崎温泉は円山川の支流である大谿川がその温泉街の中央を流れています。発生時は昼食準備の時間帯であり、城崎温泉はほぼ壊滅状態となりました。死者は272人、負傷者が198名、損害額は1200万円でした。当時の宿泊代が1円前後ですから、巨額の損失でした。1926年から1932年にかけて、外湯6か所はすべて新築され、1935年(昭和10)には現在の街並みの骨格が完成したそうです。江戸の大火もそうですが、(最近の発掘調査では3年に一度の頻度で江戸火災が発生していたそうです)・・・・・・全壊もしくは全焼することで「復興」は実行しやすくなります。すっきり180度頭を転換思考して、新たな活路を見出すことが重要と云うことです。新燃岳噴火もそうでしょう。前向きに新たな観光資源を開拓すべきチャンスかもしれません。7月3日。

志賀直哉と言えば「城の崎にて」。城崎温泉と言えば志賀直哉だろう。「城の崎にて」の冒頭は、「山の手線の電車に跳飛ばされて怪我をした、その後養生に、一人で但馬の城崎温泉へ出掛けた。背中の傷が脊椎カリエスになれば致命傷になりかねないが、そんな事はあるまいと医者に云われた。二三年出なければ後は心配はいらない、とにかく要心は肝心だからといわれて、それで来た。三週間以上ー我慢出来たら五週間位居たいものだと考えて来た。」。そして文末は、「三週間いて、自分は此処を去った。それから、もう三年以上になる。自分は脊椎カリエスになるだけは助かった。」・・・・・・である。随分前、居酒屋で「城の崎にて」が話題に上り、あるオヤジが、屋根の蜂の死骸がどうのこうの書いてあるけど小説の趣旨が良く理解できない旨を語っていたことを想い出した。確かにそうだとも思えるが、城崎温泉を訪ね、また志賀直哉が投宿した「三木屋」の外観を見、そして改めて志賀直哉の代表作、「城の崎にて」を読み返すに、蜂と鼠とイモリの死に直面した作者が自身の病気と死とをじっくりと見つめた、現代のわれわにも共感しうる、名著であることが知れる。あの時のオヤジも、年を経た今、もう一度読み返しているだろうか。つづく。7月2日。

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