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今週の親仁ギャグ・2016年6月26日(日)~7月2日(土)

●国家間とか州(State)の間で統一した取決めを作る場合、上の写真の如く、個々の内容はまるで嫁への姑の小言のように細かくなるんですね。色んな考え方を取り入れる(それぞれの意見を尊重する)とこうなるんだそうです。グローバルの世界に物を言える国家になるには、何をなすべきかについて司馬遼太郎が「踏み出しますか」のタイトルで講演(1991年5月10日の東京・有楽町マリオン朝日ホール)しています(司馬遼太郎 全講演[4]・pp291~320・朝日文庫)。以下にどうぞ・・・

 「たとえば、さきに触れました労働市場の自由制についてです。仮に他国に自由を押しつけるからには、自らも自由でなければなりません。”どうぞご自由に、すきなように日本にいらしてください、そして永住して働いてください、一定のゆるやかな基準によって日本国民になることができます”というふうなレベルには、私どもは達していないのです。すくなくとも私などは、遠い将来はべつとして、たったいまのこととして申しますと、とんでもない、いまのままの日本がいいんです、と思ってしまうのです。なにぶんトシをとりましたから、目の前の安寧秩序を愛してしまうところがあります。そして子々孫々、日本が平穏無事であることを祈る気持ちがつよいのです
 ともかくも、アメリカの開放的な市場経済の社会に手も足もつっこんで成功した以上は、自らもアメリカと同様のレベルで市場開放せざるをえないことは、当然なことです
 このままの成長をつづけていれば、やがては労働市場も、いまの幅などよりはるかに大きな規模で開放せざるをえなくなるでしょう。”国際化”などというような、口頭禅ですむ規模ではありません。
 もし大きな規模で労働市場を開放すれば、国家そのものが変質します
。より純粋度の高いステートたらざるをえなくなるでしょう

 そこまでしてわれわれは文明のにない手にならざるをえないのか、というのが、”新しい日本をどうつくるか”という問題に入る前の私どもの、すくなくとも私の、当惑であります。」(pp315~316)。

 25年前の司馬さんの”当惑”に対して、地球の裏側の国でひとつの”答えが出た”とうことでしょうか???。今回のイギリスの「ブレグジット(EU離脱)ショック」は、さしあたりのTPP問題を皮切りに・・・・・・移民と直結する労働市場開放に関しても・・・・・・今後の日本の進むべき道を考える上で極めて重大なヒントを与えるということです。存命なら、誰よりも司馬さんのコメントが聞きたいですね。つづく。6月28日。

●「三四郎」の承前。三省堂のスーパー大辞林(電子辞書)で驚きの例文数。「三四郎」(新潮文庫)の191ページには、①世外(せがい)「俗世間を離れた所、または境涯。せいがい。『広田先生と同じく世外の趣はあるが・三四郎・漱石』」にはじまり、②流俗「世外の功名心の為めに、流俗の嗜欲を遠ざけてゐるかのように思はれる・三四郎・漱石」、③嗜欲(例文省略)、④伏在(同)、⑤悠揚(同)、⑥判然(「吾輩は猫である」の例文あり)・・・わずか1ページに6つの言葉(単語)が字引例文に引用されるなんて凄いの一言。ここまでなると字引が愉楽であります。6月27日。

●スコットランド独立の再燃・・・そして驚愕なことにロンドン市の独立運動。底なしの立憲国家とでもいうのでしょうか。そうそう、今回のテーマは「いかにして雇用を創出するか」です。策は色々でしょうが、今回のイギリスのEU離脱問題から学ぶべきことは、国にも個性や事情があるということです。それを一括りにしての強制は互いの利害関係を生じるばかりで調和が困難ということでしょう。結論は、バブルの頃の外圧によって法制化された「週40時間の労働時間」なんてのを緩和して、個人所得を増大させ、内需を拡大し、外的要因(円高・株安)によるリスクを減らすべきということでしょう。「有効求人倍率」が改善されたのを鼻にかけているようじゃ、一国の総理はつとまらんということですよ。それにもう一つ難題があります。今人材不足の最たるのは保育関係と介護関連です。これらの職種は、残念ながらデジタルではなくマニュアルなんですね。そう、機械化(産業ロボット導入)できないんです。これらの分野には資格者の復帰のほかに手厚い国家的援助が必要ということです。イギリスのEU離脱から学ぶべきことは少なくないということです。:報道で、イギリスに移民したルーマニアの人が、日に18時間(最低時給は600円台)働き、お金を稼いでルーマニアに帰国後、裕福な生活を送っている・・・というのがありました。EUは移民の労働条件まで国家をこえて律文化しているということですね。移民に職を奪われているとの主張(怒り)の根拠なんでしょう。つづく。6月26日。

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