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今週の親仁ギャグ・2016年3月6日(日)~3月12日(土)

震災から5年目。マスコミは何を報道し、何を語ったか。アメリカ大統領選ではトランプ現象とやらか、トランプ旋風が吹き荒れていると言っていいであろう。なぜにか新橋界隈(銀座9丁目を含む)の酔っ払いに下世話な世情問題(週刊紙ネタと言ってもいいであろう)をインタビューするのであろうか。それは十人十色で色々な意見があるからでしょう。居酒屋で突拍子もない評論を聞いて、「そんな馬鹿な」と思っていても、一晩寝て酔い醒めに「そうもありなん、いやなるほどそうじゃな」・・・なんてよくあることじゃないですか。アルコールの血中濃度の上昇に伴い頭が冴えることってよくあることです。居酒屋の駄弁りというのは週刊誌の論評・考察であり、人間の本性であります。政治家がオフレコでも喋ってはいけないことを居酒屋では無礼講の大声で濁声で喋ってもOKなのです。そのために呑んでいるのですから。意外にも居酒屋から深層真実が生まれているのです。それも大きな世論の主流となるのです。今日の震災5年目の放送、マスコミ各局の報道姿勢はどうでしたか。被害者の苦悩の真髄を伝えたマスコミがありましたか。私利私欲で政権寄りの肩持ちはありませんでしたか。酔払いました・・・それじゃ。3月11日。

●「1~2月に再稼働した関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)をめぐり、大津地裁の山本善彦裁判長は9日、福井に隣接する滋賀県の住民29人の訴えを認め、稼働中の原発に対しては初めて2基の運転を差し止める仮処分決定を出した。福島原発事故の原因が解明されていない中で、地震・津波への対策や避難計画に疑問が残ると指摘。安全性に関する関電の証明は不十分と判断した。関電は10日から営業運転中の3号機の停止・・・・・・」(朝日新聞デジタル)。行政(官邸)主導の原発政策に対して、司法が待ったをかけた画期的というか、順当な判断であろう。福島第二原発の廃炉は未だ決定してないというか、東電は再始動したい意向のようだが・・・、中間貯蔵施設や最終処分場はまったく決まらず、再稼働した川内原発の免震棟建設は行われないままでの運転、福島第一原発の津波の高さは15mを超えることが事故前に想定されていた(貞観地震の記録と地質調査から)・・・などにもかかわらず、政府(原子力規制委員会・田中俊一委員長)や東電は全国の多くの原発の再稼働を前倒し的に行おうとしている。5年前の今日、会長は中国へ、社長は奈良近辺へ私的な観光旅行をしていたのではなかったか。5年目にして当時の会長や社長ら3人が強制起訴された。これからの裁判に注視する必要があるが、それにしても「福島原発事故の原因が解明されていない中で、地震・津波への対策や避難計画に疑問が残ると指摘。安全性に関する関電の証明は不十分と判断した。」との司法の采配は御立派だ。参院選の争点の目玉だ。3月11日。

●昨夜のNews23で故吉田昌郎所長の「2号機水素爆発していたならば半径250kmの範囲で避難勧告がなされ、東京もその例外でなく、総数で4000万人がその外に逃げての長期生活を強いられていた。東日本潰滅(人間皆無)という状態が起っていた。」との見解を紹介していた。なんとも(想像だにしたくない)おぞましい光景が浮かぶ。5年前の今日(2011年3月11日)の午後2時46分に地震発生、同3時37分に津波襲来、3月14日午後1時25分に原子炉隔離時冷却系停止(注水機能の喪失)に伴う原子炉水位の低下と燃料棒の露出・損傷(空焚状態)に達し、いまにでも水素爆発が起こる状況に陥った。それを救ったのが同午後7時54分に開始された消防車による注水だった。つづく。3月11日。

二宮金治郎尊徳(1787~1856・相模の人)は泥棒じゃなかったのか・・・という疑問。金次郎は山で採った薪を担いでの帰路、それまでの時間を惜しんで読書しながら歩いたという・・・銅像にもなっている実在の人物である。泥棒ではなかったかとの疑いは、薪を採取した山が他人の所有ではなかったかということだ。その山が所謂、公有林であったなら濡れ衣ということだ。江戸時代には実際、自由に山に入っても問題されない共有の山があったそうだが・・・。私も小中学の時は、薪を採りに山道を登りに登り、肩が痛くなるほど背負って帰っていましたが、(その山は炭焼のため伐採した後の不用な雑木だった)当然、無断で採取してはいけませんでした。厳密には今の国有林だって山菜などの採取は不可だと思いますが・・・。人間、一度や二度の過ちで、ましてや万引きで、一生を棒に振ってはあんまりでしょう。それを暖かく教育・指導し、更生させるのが義務教育であり、広くは社会全体の責務ではないでしょうか。真偽は定かではないようですが、破廉恥人間も立派に改心してか、大臣にまでなっているじゃないですか。慈愛に満ちた寛大な目で生徒の将来を照らすのが日本社会の誇るところじゃなかったですか。そんなに完璧な人間がいますか・・・雁字搦めの生徒が可哀想ですね・・・どうにかするのが政治でしょうが・・・全国の議員の皆さん、教育者の皆さん、そしてわれわれひとり一人も真剣に考えましょう。3月10日。

●広島の中学3年生自殺問題への雑感。1年生時の2年前、万引きをした生徒を誤認(誤入力)したデータを閲覧した今の女性担任教諭が、廊下で行った2者面談で「万引きのために専願推薦が不可」と伝え、当該生徒はそれを「先生は何を反論しても聞き入れてくれない」と考え、明確な否定をしななったようだ。問題は、誤認していることが複数の先生の会合で指摘されたのもかかわらず名前が最初に入力された資料が保存されていなかった、1年生当時の担任(今は他の学校へ転出か)はじめ、校長や教頭、学年主任などの連携体制がなっていない、一番重大なのは、どの程度の万引きであったか不明だが、万引きなど不祥事を起した生徒に対して、今の小中学校は2年間もその生徒のフォローを全くしないのであろうということ、フォロー体制があれば今回の誤認問題はどこかで分かっていた筈であろうに・・・、授業だけしていれば教育なんて二の次なんて考え方が蔓延しているということだ、「教育」と「社会勉強」も当然してもらわなくちゃ駄目でしょう・・・義務教育界の未曾有の大失態問題・・・教育者の責任の取り方(処罰の厳重化)など徹底した討議が必要だ。つづく。3月10日。

●田中角栄の利権や金権政治が実際は無かった(アメリカのでっち上げ)とか、それらを真似なさいと言っているのではありません。そもそも凡庸が真似ようとしてもできるものではありませんが・・・。言いたいのは、突拍子もないようなアイデアを生みだしなさい(戦国時代、織田信長の尾張では山を削りその土を海まで運んで干拓し田を造成していたが)、自分の国家論を確固として持ち、官僚を説得し納得させて(官僚政治との決別)自分の主張を明文化(立案)させなさい、国会答弁は自身の言葉で行いなさい、世間学を勉強しなさい・・・ということです。3月10日。

田中角栄(1918~1993)の剛健剛毅性。「裏日本と呼ばれている日本海に面した雪国を表の日本にするために、三国峠をダイナマイトで吹っ飛ばせば越後に雪は降らない、そしてその土を日本海に運べば佐渡島と陸続きになる、これからは東京から新潟へ出稼ぎに来るようになるという、周りから見れば荒唐無稽な殺し文句だったろうが、俺には昔の体験を踏まえた確信のようなものがあった。それは若い頃土方をして稼いでいた時、仲間内に面白い年寄りがいて、土方の仕事ほど人間社会にとって大切なものhがないのだ、見て見ろ、大西洋を太平洋に繋いだパナマ運河も、地中海をインド洋に繋いだスエズ運河もみんな人間の手足を使って出来上がったのだと嘯いていたのがひどく印象的だったものだった。」(石原慎太郎著「天才」・幻冬舎・pp50~51)。「俺」とは「田中角栄」であり、「石原慎太郎が田中角栄に成り変わって書いた衝撃の霊言!」(「帯」より)。田中角栄が29歳の時、2回目(前年の1回目挑戦では落選)の衆院選出馬した時の演説内容・・・という。1947年(昭和22)のことだ。冬の三国峠は幕末の越後長岡藩士、河井継之助(1827~1868)も越えた難所中の難所。69年前で時代も複雑となって政治運営も容易ではない今日だが、世襲でアルバイトもやったことがないような、ましてや土方で土を掘ったことも捏ねたこともないようなお坊ちゃん、お嬢さん議員に是非、この本を読んでもらいたいですね。めっきり”泥くさい”政治家がいなくなりました。むろん金権政治を肯定するものではありません。泥んこになって法律を立案し、国家国民のために働いて下さいということです。(角栄さんは)地元利益誘導の感も否めませんが、高知県選出の吉田茂(1878~1967)はそうでありませんでした・・・大戦直後でそれどころじゃなかったんでしょうが・・・。きょうもめっきり春めいてきました。網戸も開けっ放しにできなくなり、暖房ももうすぐ片づけなくちゃ・・・という感じです。3月9日。

犬のマーキングで街灯がその根っ子から折れて倒れる事例が増えているとのこと。犬の尿で金属が腐食することによる。これで一番に想起されるのが吉村昭著の「破獄」。脱獄王の白鳥由栄(しらとりよしえ・1907~1979)の脱獄歴は、1936年の青森刑務所:針金で手製の合鍵を作り、開錠して脱獄。1942年の秋田刑務所:ブリキ板に釘で加工した手製の金工鋸で鉄格子を切断し、脱獄。1944年の網走刑務所:味噌汁で手錠と視察孔を錆びさせ外し、関節を脱臼させ、監視口をくぐり抜けて脱獄。1947年の札幌刑務所:床下からトンネルを掘り脱獄。視線を上に向けてごまかしながら隠し持った金属片でノコギリを作り、床板を切断。食器で穴を掘って逃走。緒形拳主演でテレビドラマ化もされた。味噌汁の塩分と犬の尿。散歩の時は金属素材のポールなどの構造物での排尿は止めなければなりませぬ。犬にとってはとんだ災難になりそうですが白鳥由栄は1948年、府中刑務所に収監されたが、模範囚として過ごし、1961年に仮釈放された。手錠をちぎり外すほどの怪力の持主で、120キロを走破でき、全身の関節を脱臼させるなど得意な能力があった・・・そうな。「破獄」はおススメ。3月8日。

●記憶が曖昧ですが、最近、京都市が大阪の企業に対して京都市内でのホテル建設を依頼したところ、景観条例を改めてビルの高さ制限を緩和したならば考えてもいい・・・との返答であった。「中心市街地の『田の字』(河原町通、烏丸通、堀川通、御池通、四条通、五条通の幹線道路沿道)地区で最高45mから31mに、地区内の職住共存地区も31mから15m、堀川通など幹線道路の沿道なども高さ規制が強化されている」・・・のが現状なのにである。大阪は東京に比べて格段に”緑”が少ないですね。緑を増やそうと植え木をするのだが、植えたその時からどんどん抜かれるらしい。品質至上主義の東京に反して、大阪は儲け主義(数量を稼ぐやり方)と言われる。人口が減少していく今から、大阪の景観意識の変化に期待しよう。インバウンド(訪日外国人)需要に関連した雑感まで・・・。3月8日。

●明治憲法(大日本帝国憲法)が発布されたのが明治22(1889)年2月11日。この憲法下での選挙権は25歳以上の男子で、しかも直接国税を15円以上払っている者に限られていた。納税額制限が撤廃されたのが1925年(大正14)。そして現在の男女平等の選挙権は1946年(昭和21)のことだ。選挙権の歴史的重みだ。そして今年の参院選から18歳になる。今まで選挙に行かなかった、18歳から19歳の子供をもつ親御さんは一緒に投票所に出向きましょう”公”の精神の確かな政治家を選ぶべく。政治家は民に選ばれた能力の高い特別な人種と驕ってるんじゃないか。民からすれば、他にする仕事があるから、代わりにやってもらっているだけなのだが・・・勘違いも甚だしい。地方議会を夜間と土日に開けば、私だって”公”の政治家になりたいですが・・・もちろん、無報酬で、です。3月7日。

●1860年(万延元年)5月、幕臣の勝海舟が、咸臨丸渡米の任をはたし、老中たちに報告すべく登城した時、老中のひとりが「アメリカというのは、どのような国じゃ」と訊いた。海舟は「はい、アメリカというのは、賢い人が上にいる国でございます」と答えた。(司馬遼太郎「風塵抄二」p83・中公文庫)。この度の国立競技場の聖火台問題。それに責任回避(転嫁)の森元首相の発言。ゲス議員、原発事故被曝線量発言、放送報道牽制発言・・・どれも、彼らが”公”の為、死力を尽くべく議員になったのだという意識が薄弱皆無である。勝海舟問答から156年。ババ抜のトランプが大暴走中の今のアメリカは、海舟渡米時の雰囲気とは正に隔世の感がありすぎであろうが・・・だ。3月7日。

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