●アトランタオリンピックは1996年7月19日から8月4日までの開催。親仁は1991年(平成3)から1年間、ジョージア大学に留学していた。1992年の帰国時にはオリンピックエンブレムのプリントされたTシャツを買ったことを記憶している。エンブレムには莫大な使用料が課せられる。最高ランクのゴールドパートナーが150億円以上、第2ランクのオフィシャルパートナーが60億円以上、第3ランクのオフィシャルサポートが10~30億円とか。最低でも数千億の収入があるのだろうか。然るに「日の丸」でも駄目だし、既に流布している招致活動時の「桜」でもいけない。それもこれも莫大な金額のため。そう云えば宮崎国体の開催は正式決定したのか。メインスタジアムは前回の宮崎国体のもの。国体エンブレムは新作で望むのだろう。宮崎は自称の「スポーツランド」。施設だけは御立派の筈。まさか官庁とゼネコンとで良からぬ企てを図っているのではなかろうな。既存の施設で十分ではないか。県はこの度のゴタゴタを教訓とすべし。9月4日。
●そうは云ってもハイテク戦争の準備万端の時世、仮に中国やロシアと全面戦争に陥ることがあればその時は時すでに遅しで日本どころか世界の破滅でしょう。否、ハイテクでなくても核戦争が起これば終わりでしょう。だから原爆投下は広島・長崎が最初で最後であり、戦後70年間、地球上のどこにも兵器として使用されていない。今、坂口安吾(1906~1955)が若い人たちに読まれていると云うことを以前に紹介した。彼が昭和21年に発表して注目された「堕落論」のなかの「戦争論」(新潮文庫・pp141~160)で長崎・広島の原爆投下までの戦争は、古代(人類誕生)からのすべての争いにおいて、損失よりも利益の方が大きかった。戦争で負けても文化や文明が流入し、新興のために智恵と発明が生まれた。その勝ったり負けたりの争いで人類は発展してきたという。終戦1年目の安吾の「戦争論」である。彼の強調は核爆弾がそれを終結させるという。確かに彼の書いた通り、1945年8月9日以後、朝鮮動乱でもベトナム戦争でも中東のあらゆる戦争でもイラクでもアフガニスタンでも核兵器は使用されていない。狂気の指導者が現れない限り、これからもそうであるだろう・・・と多くの人は思っているというか希望的観測しているであろう。世界の平和は戦後70年をしても遅々としてしか進捗していない。時にはキューバのような世界危機が接近したこともあろう。少なくとも日本は70年間戦争をせず、他国人をひとりも殺していない。自国の為の、自衛の適切な軍備を保持するのは古来よりの許容であろう。ハイテク核戦争が勃発すれば世界は終り。そうならば遅々としてで構わないのだから、世界の国々が戦争のない平和な関係を築くよう、世界のその時々の指導者が歩み寄り努力する姿勢が必要だ。安倍首相に世界の為政者のひとりとしての自覚があるのだろうか。”ある”と信じるひとりだ。9月4日。
●「抗日戦争勝利70年」の軍事パレードを生中継したのはやっぱりのBBC。意外なのが日経CNBC。そうケーブルテレビのch251だ。専ら日本、アジアの株式変動をリアルタイムで放送している番組で、当然ながら日経新聞の出資だろう。今、中国株が暴落しているからだろうか、右寄りの日経が中国の軍事パレードを少しでも流したのはやはり意外だ。殆どの日本メディアは無視に近い無関心を装っていた。主役がロシアのプーチンと韓国の朴大統領では役者不足で芝居にもならない。つい最近まで、朝鮮半島の李王朝(1392~1910)は中国を宗主国として仰ぎ、常に軍隊を持たず、日本の侵攻があれば明(1368~1644)と清(1616~1912)王朝の援軍を恃んでいた国である。いわゆる日韓併合(1910)まで中国の属国であった。最近の北朝鮮と中国との距離感は近い将来、朝鮮半島の統一を両国が予測しているかも。おまけに韓国の経済は異様な程の中国ベッタリの依存度だ。一方、ロシアの高官が北方四島の帰属を「第二次世界大戦の戦利領土であって日本領有権は言うに及ばず」と平然と主張する憎らしさ。アメリカでも日米安保条約が不公正(不平等)とする意見が台頭しようとしている。翻って我が日本国はエンブレム問題で世界から後ろ指をさされていますぜ。「経済同友会」の小林代表幹事が言ったように「(日本の)社会全体がたるんでいるんじゃないか」。つづく。9月3日。
●なんだ佐野研二郎氏のデザイン界デビュー作は「ニャンまげ」か。そりゃ知りませんでした。くまモンも放送作家で脚本家の小山薫堂氏の作だが、くまモンは着ぐるみだけでなくあらゆるアイテムでプリントコピーされている。デザインロゴが二次元の世界でオリジナリティーの担保が危いのなら三次元のゆるキャラはどうだ。親仁贔屓のバーバリー(Burberry)、アクアスキュータム(Aquascutum)、それに三陽商会がバーバリーからのりかえたマッキントッシュ(Mackintosu)のチェックも焼酎の聞(利)き酒の銘柄当てではないがそれこそブランドロゴがなけりゃ分らないものも中にはありますよ。袖直しの端切れを見ただけではブランドを見間違うかもしれません。でも3次元のシャツになると何となく専属デザイナーの雰囲気が違うというのは解せられるようだから不思議ですね。この類を専門家はコンセプトなんて表現するのでしょうか。もしかしてチェックでも比率や色合いなどがブランドで一定しているかもしれませんが・・・今度調べておきましょう。それにしても舛添東京都知事の発言には驚きですね。都庁職員の既刷の名刺を「勿体ないからそのまま使用するように」と。別なシールなりを貼って利用すべきでしょう。ケチのついてボツになったデザインの名刺を開催地の首長が使い続けるなんて貧乏くさいね。見識を疑う貧乏神ですね。9月2日。
●やはり黒か。最初にゆるキャラを募って人気投票をし、そのゆるキャラをもとにしてエンブレムを作ればよかったんだよ。佐野研二郎氏の今回の作品はヤン・チヒェルトのものをアレンジして提出し、2回の修正を加えたらもとのヤン・チヒェルトのロゴに戻ったのだろうか。それだけ巨匠ヤン氏の作品にはインパクトがあったとうことだろう。ヤン氏の銀座での展覧会にも佐野氏は出席していたとか。佐野氏の作品の旗が吊られた下を多勢が行き交う空間画像は盗作そのもの。このふたつが黒の決定的証拠立てだな。今、ネットと日テレNEWS24、TBSニュースバードで生放送中だ。大会組織員会の武藤敏郎事務総長が会見の中心で委員長の顔はない。この武藤氏は元大蔵省官僚で、米国投資ファンドの大蔵省接待汚職事件で監督責任を問われ処分(降格)を受けた人物だ。それでも主計局長を経て大蔵事務次官に就任(その後初代財務事務次官)。記憶では日銀総裁の本命候補(実際は副総裁就任で総裁を補助)にも取り沙汰もされた大物中の大物。流石に説明も釈明も流暢であるが、責任逃れが前提での会見だな。彼らの釈明のキーワードは創作のコンセプトが命らしいが、この分野の芸術の進歩(デザインの独自性)には限界があるということか。そうであれば益々、ゆるキャラの登場じゃな。それも不可なら日の丸弁当でも全然いいんじゃないか。佐野氏が選ばれその原画をどういう理由で修正しなければならなかったのか、誰が中心となってそれを決定指示したのか、この経緯が不明だな。何らかの誼みがぷんぷん臭うな。ところで小保方さんは今の初秋、どこでなにをしているのだろうか。9月1日。
●○「首相は7日の衆院予算委員会で、安全保障関連法案が成立した場合でも、米国が自衛隊に核兵器の輸送を依頼することは『120%あり得ない。机上の空論だ』と否定した。非核三原則の存在や、自衛隊に核兵器を運ぶ能力がないことなどから、政策的な判断として核兵器を輸送することはないと強調した。」(朝日デジタル)。○「民主党の岡田克也代表は7日の記者会見で、安全保障関連法案に絡んで政府が『政策的にあり得ない』としている自衛隊による核兵器の輸送に関し、『論理的にはあり得るのだから『机上の空論』と片付けるのは間違いだ。法理上明確にすることは必要だ』と述べ、核輸送の排除を法案に明記すべきだとの考えを示した。」(時事通信社)。この民主党の論法をどう思います? 「自衛隊(あるいは民間の輸送媒体)は米軍の核兵器輸送を担わない」という文言を安保改正法案に明記せよ・・・と主張するんでしょ。そうれは「安保改正法案」が成立することを半ば是認するとも受け取れる発言でしょ。30日に国会議事堂前に集結した10万の反対派は①日本をどうしたら防衛できるか、②経済力に見合った国際貢献をどのような形で実行していくか・・・何も考えてないんじゃなくて真剣に自問自答している人達でしょ・・・きっと。どこまでの独自の軍備を持つべきか、アメリカの核の傘をどうすればいいのか、核の保有ができないのならその分をアメリカにどのような形で協力援助するのか、中国の脅威に対してオーストラリア・フィリピン・ベトナムなどの国とどのような連携をつくるのか・・・などなど色んな考えでひとりひとりの足がデモに向いている訳でしょ。安倍首相は就任以来、中国、韓国とはまともな会談はたった一度もないでしょ。すれ違いに握手して頭を下げた程度の話ですよ。情けないじゃないですか。今度の改正はアメリカとの立派な軍事同盟ですよ。自衛隊員が海外での戦闘で殺し殺され、その復讐で敵国人による国内でのテロが頻発したらどうします。野党の「反対!反対!」一辺倒じゃ駄目なんですよ。必死の策で廃案に追い込むのは当然ですが、やはり対案が必要なんです。敵国がミサイルを撃ってきたら反対に打ちのめさなくちゃいけないんです。われわれ国民にはその覚悟があるんです。大和魂と特攻精神(命を賭す価値あるものを見出せた場合で先の大戦のような上官の命令や軍部や天皇のためではないですよ)は健在なんです。しかし、他国(アメリカ)の戦争に巻き込まれ、地球の裏まで行ってアメリカの敵と交戦するのはまっぴら御免なんです。日本の発展と平和がアメリカの”力”で守られていると公言されるのはわれわれ日本人の癪に障ることであり、本望としません。そうではないですか。われわれ日本国民の覚悟は自主防衛の精神です。これは正真正銘の愛国心です。野党議員大挙辞職でとりあえず廃案に持ち込み、仕切り直しでこれからの進むべき自立の国家形成を早急に皆で考えなくてはならないんです。タイムリミットです。8月31日。
●予約診療を終え、「帝国ホテルのカレー」と銘打った店を訪(おとな)う。その後、いつもとは違うスーパーへ寄道。そこで秋刀魚1尾と鰯2尾などを買ってレジへ。研修のレジ係は高校生か専門学校生かはたまた大学生か。秋刀魚を指して鰯ですかと問われ親仁唖然。瞬時怯んだが「鮪だよ」と言ったら、「鮪ですか」と値段の書かれたパネルを見るから、「うそうそ秋刀魚だよ」とキョウジュ。次は鰯の番。袋を持ち上げてばつが悪そうにキョトンとしているので意地悪く「鯨だよ」と言ったら、今度は彼女が”嘘だ”の面相で唖然。お隣の官僚天下り知事が27日、「高校でサイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」「それよりもう少し社会の事象とか植物の花や草の名前を教えた方がいいのかなあ」と発言(28日朝日デジタル抜粋)。過去に九電から博多座のチケット2枚を供与された鹿児島出身の伊藤知事。論より勇(実)を好む薩摩人。28日に発言を撤回しているが、全くの的外れものでもなさそうだ。が、我が妻によれば「家(うち)の娘だって同じよ」なんて諭され、俺の教育が拙かったなんて猛反省。ところで少し前、ある居酒屋でオヤジ達がこの店のレジ娘(こ)の噂していたことを想い出した。「あそこの○○ちゃんは可愛いよね」「そうそう○○って名の娘ね」・・・。店主も同類なのだろう。また行って魚を買おう。8月30日。
●野党系国会議員は総辞職を! 先の訪米で戦後最悪の国益損失である安保法案改正を確約した安倍首相。米軍と自衛隊の連携連動は法案の先を進んでいる。8月12日、米陸軍ヘリコプターが米戦艦への着艦に失敗した事故で、同ヘリには陸上自衛官2人が同乗していた事から類推しても日米の実際の協調はわれわれの想像を超えている。国会中継を見ても重箱の隅をつつく論議で正直、飽き飽きの辟易である。安倍首相や質問者の顔までが間抜けの間延びして見える。そもそもこの法案は憲法9条違反なんじゃないんですか。それを「60日ルール」で強行突破するなら、最も効果的な阻止の方策を考えるべきでしょう。100人も200人も同時一挙の大量辞職して永田町を一時退去したら、さてどうなるでしょうか。これは有史以来の大椿事であり、衆参同時選挙という事態の現実味が生じる。これは実質的な国民投票を意味します。立憲主義国家の崩壊を阻止し、民主主義を堅守するにはその程度の覚悟が当然じゃないですか。与党が与党なら野党も野党、同じ穴の正しく狢だな。古人曰「論より証拠」と。 つづく。8月30日。