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今週の親仁ギャグ・2015年7月12日(日)~7月18日(土)

●「安保法案」は別名を「従米法案」。その内容は2012年8月の「第三次アーミテ―ジ・ナイ・リポート」(一部は第二次リポート)。「ハルの最後通牒」同様、文書作成の中心人物の名前である。アーミテ―ジは共和党の元国務副長官、ナイは民主党のクリントン政権で国防次官補を務めたハーバード教授。内容は、集団的自衛の禁止は日米同盟にとって障害である、ホルムズ海峡を封鎖するというイランに対して日本は掃海艇を派遣すべきである、世界の危機は西から南、そして中東まで拡大しているため、その対処となる実行手段と方法を調整すべきである、特措法でなく、一定の条件下で自衛隊の海外派遣を可能にする法整備の議論をすべし、「特定機密保護法」を制定すべし(既に2014年12月施行済)、「武器輸出三原則見直し」の次なるステップはそれを撤廃し「防衛装備移転三原則」を制定すべし(2014年4月に閣議決定済み)、原発再稼働をすべし(新規制基準に合格した原発の再稼働推進)・・・世界の警察国・アメリカの威勢が衰退の一途であるなかで、日本の負担を増大させる魂胆だが・・・度を超す安倍首相の国家国粋主義は戦前の復活となるやも・・・米国の悩みでもあろうが・・・それはそれで我が国土と生命は日本国民の民意によって決せられるべきであり、アメリカの意のままに追従するとは何事ぞ・・・それこそ売国であろうつづく。7月17日。

「新国立競技場の見直し」は当然至極ですが、それで国民の機嫌を取ろうなんて頓馬な浅知恵ですぞ。言っておきますが憲法違反で立憲主義無視、民主主義愚弄の「戦争をする法案」と「競技場」は次元の異なり過ぎる問題ですぞ。宰相の最大の権限は戦争をすることですぞ・・・あなたに命は預けかねますつづく。7月16日。

●イランとアメリカの核合意。長年の制裁で疲労困憊のイラン経済と国民。日本が核を保有したらどうなるのか・・・世界から総スカンで経済封鎖どころでは済まされないだろう。スイスのような多くの国に囲まれていれば「永世中立国」もあろうが、四方海に囲まれた孤島同然の日本が近隣国から攻められた場合、果たして援護してくれる親切で物好きな国があるだろうか。それにしても政治の一寸先は闇ですね。石破氏や小泉ジュニアが鋼鉄(宰相)の表面に擦過傷を付けたのは流石だね。秋の総裁選も安倍首相の無投票再選、否、再選も100%じゃないですからねこのへんが玉が違うんですね。宮崎選出の国会議員さん方よ、棚から牡丹餅式では永遠に宮崎から総理は出ませんよつづく。7月16日。

●14日の石破茂氏の発言。「あの数字を見て、国民の理解が進んできたと言い切れる自信はない。物事が極めて抽象的で、(国民が)リアルに考えにくい」。「衆院がいつ採決するのか。この後、参院の審議もあり、まだまだ終わったわけではない」。安保法案衆院本会議採決通過後の小泉新次郎氏の発言。「昔の自民党の良くない部分がかいま見えて法律の理解が進まなかったのでは」。15日の衆院平和安全法制特別委員会での野党のテレビ(マスコミ)を意識したプラカードの茶番劇。押し黙る自民党議員。民主党などの野党も辻元清美議員程度の論客じゃ審議は深まりますまい。自民党もまともな自前の対案も練れないような無能野党の民主党を論破撃沈できぬようじゃ、参院審議も油断あらば墓穴を掘りそうですな。民主は「反対世論を横目流しに採決するのか」ではなく党内の統一された対案を提出すべきでしょう。自民党も日本の将来・・・①アメリカはじめどの国にも頼らない我が国だけの防衛力を確立するのか、②その場合、核兵器は持つのか持たないのか、③スイスやスウェーデンの如く永世中立国になるのか、④NATOの一員であるドイツのスタンスでいくのか・・・などなど・・・真正面から野党に議論を挑み交わすべきだろう。島国特有の防衛難、中露朝鮮の仮想敵国(幕末明治から変わらぬ脅威である)、当面の仲間はアメリカのみ・・・などを考慮したら自ずと結論がでそうなものだそれらをして戦争を避ける方策を皆の智恵を絞りにしぼって生み出すのが為政者の使命であろう。地球の裏側まで行って戦争の火種を播くような事態を生じさせる法案なんぞ到底、承服しかねるつづく。7月16日。

日中戦争は連戦連勝のように教えられたがその実は、中国人兵士が衆に化けた結果などにより虐殺や略奪、強姦、殺人という非人間的行動を生じた。陥落・占領と云っても実際は点と点との攻略に過ぎず、あの広大な中国の大陸を我が物顔で鷹揚に歩き回るという状況ではとてもなかったのだ。公家出身の近衛文麿首相(1891~1945・12月16日)は(戦争終結を目的として?)あらゆるルートを駆使して和平工作を模索した。そのなかの有力ラインが「トラウトマン和平工作」であった。オスカー・トラウトマン駐華ドイツ大使からその名が遺る。近衛は時の国民政府を率いる蒋介石に「日本撤兵」について満州国の正式容認はじめ賠償金支払いなど無理難題を要求しまくった。その顛末が「国民政府(蒋介石)を対手せず」であり(陸軍が戦争継続を否定したにもかかわらず)戦争を継続し、太平洋戦争へなだれ込んだのだ。トラウトマン和平工作は1937年(昭和12)11月から始り1938年(昭和13)1月16日に決裂。鼻髭(ヒットラー髭)の近衛文麿(昭和20年12月6日のGHQの出頭命令後、青酸カリで服毒自殺)はヒットラー信奉者であり、日本の要求を全部受け入れなければ気のすまぬ性格であったらしい。時の外相は広田弘毅(1878~1948)でA級戦犯(戦争をはじめた責任)として東京裁判で裁かれ1948年12月23日未明に絞首刑される。近衛文麿が蒋介石の気分を害せずいくらかでも譲歩すれば太平洋戦争は回避できた可能性があったということだ。安倍首相もヒットラー髭が似合いそうじゃないですか。安倍さんよ、歴史の評価はそんなに生温くありませんよつづく。7月13日。

●4月の習近平・中国国家主席と安倍首相との会談で、習主席は安倍総理を来る9月3日の「抗日戦勝70周年イベント」に招待していたとの報道。先の大戦での中国人の死者は1千万人を超えるとも云われる。(日本人は310万人であるのに対して多数である)。日本側からしたら「15年戦争」の始った1931年9月18日の柳条湖事件の満州事変から「日中戦争」(1937年7月7日の盧溝橋事件以降)、そして太平洋戦争の終結(1945年8月15日)を通して日本は中国に勝利したと考えていないのか。玉音放送の前日に完全受諾した1945年7月26日のポツダム宣言ではアメリカのトルーマン、イギリスのチャーチル、そして中華民国の毛沢東が名を連ねている。中国は日本に勝ったから「抗日戦勝」なのである。事実はどうであったか・・・・・・。「戦場の日本兵のとって、だれが敵なのか不明確になった。戦争目的がぼけてきた。さらにはいつになったら終わるのか、わからなくなってきた。彼らを支えているのは、戦わなければ自分が殺される式の恐怖感だけではなかったか。兵隊だけではない。日本指導層の対中国対策は、近衛の『対手とせず』声明いらい、錯乱に錯乱をかさねるのである。汪兆銘を主席とする傀らい政権をつくり、それとの和平交渉をしながら、実は蒋介石との直接和平交渉をもくろんで、おびただしい工作がくりかえされている。昭和十五年末、対重慶工作は実に十七本のルートのよって行われていた(『大本営機密日誌』より)という。」(半藤一利著「昭和史」を歩きながら考える・PHP文庫・p46・2015年)。昭和15年末の日本軍(関東軍)にはすでに中国との戦争をもてあまし継続する余力がなかったということだ。つづく。7月12日。

●オリンピックスタジアム(新国立競技場)の巨額工事費用で揺らぐ祭典そのものの夢と開催意義。問題はオリンピック終了後の維持費だ。こんな問題はなにも国の大規模インフラだけではありませぬぞ。宮崎にもありますね。例を挙げると、ひむか球場ですね。正式名称は宮崎県総合運動公園第二硬式野球場ですね。そのむかしは宮崎市営球場と言ってました。巨人のキャンプが錦町の県営球場からここへ移ったのですね。2000年の巨人春季キャンプで、当時の監督・ミスターが現役時代の「3」を披露したのがこの球場。2000年2月11日のことだ。親仁もそれを期待して前日に同球場に出かけたことを想い出しますね。この球場でさえ維持費が年間、3千万円かかるとして、生目の杜・アイビースタジアムの完成を機に、その所属は宮崎市から県へ移管されました。市では財政的に重荷だったのですね。ひむか球場でさえ厄介者ですからサンマリンなんて桁違いなんでしょうか。KIRISHIMAがスポンサーになっても赤字がどの程度改善されているか決算を見てみたいものですね。プロ野球やJリーグのキャンプでの経済効果を百億円超とか云ってますが、本当でしょうか。手弁当で高速を利用する他県からの観光客が、いかほど宮崎に金を落とすか・・・はなはだ疑問ですね。日本のど真ん中で、ただでさえ1千兆円超えの債務に苦しむ若い世代の「負の遺産の象徴」としてそびえる訳だ。大手ゼネコンが受注。だれも止められないデザイン(設計)変更だが・・・黒く暗い金がうごめいているのとしか・・・思えないですね。設計のザハ・ハディド氏だって、新スタジアムが日本の負の遺産の象徴となり、彼女の名前が恨み節になるのも望んでないだろうに。オリンピック期間中、とりあえずプラスチックか棕櫚の葉の屋根でものっけてたらどうだろうか・・・どうせ日除けか傘代わりでしょ・・・呵呵!!! 7月12日。

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