●2014年選抜高校野球の出場校が決定。親仁がかすかな望みを抱いていた日南学園の出場はやはり無理であった。というのも、2013年明治神宮大会の決勝戦で九州代表の沖縄尚学が日本文理(北信越代表)に6回終了まで0対8でリードされながら7回裏で3点、8回裏で6点を取り9対8の大逆転で優勝。周知のとおり、神宮大会で優勝した地域には「明治神宮枠」として出場校が1校追加される。九州は4校が選ばれるが、今回はそのため5校となった。(21世紀枠で奄美の大島高校が選ばれたので計6校と楽しみが例年の1.5倍だ)。代表の4校は九州大会のベスト4。優勝の沖縄尚学と準優勝の美里工(沖縄、決勝戦のスコアーは4対3)、それにベスト4の残り2校の鎮西(熊本、準決勝で沖縄尚学に4対1で負け)と神村学園(鹿児島、準決勝で美里工に5対1で負け)。問題の明治神宮枠の5校目は準準決勝で美里工に1対0で敗れた長崎の創成館。初戦で沖縄尚学に3対1で敗退した延岡学園と準準決勝で10対6で敗退した日章学園の出場はならなかった。残念だが、親仁は甲子園に行くぞ。3月21日から球春、春到来まであと2カ月を切った。1月24日。
●「閣下」の都知事選立候補。昨年、田母神俊雄氏が地方行脚し、支援者(?)と居酒屋交流をした時の話。秘書なるお付きの人物(カバン持ち?)の田母神氏に対する呼び方を聞いて唖然・・・としたという話。それは「田母神閣下」。広辞苑を借りれば「①高貴な人の座近く。おそば。②高位高官の人に対する敬称。旧勅任官・将官以上の人に用いた。」とある。田母神氏は前職が航空幕僚長である。航空幕僚長は航空自衛隊のトップだから、言わば「大将」中の「大将」。(大戦中もそれ以前も日本に空軍は無かったが)現在の自衛隊の上官(幹部)の基本階級は、上から以前の大将・中将・少将が将と将補、大佐・中佐・少佐が1佐・2佐・3佐、大尉・中尉・少尉が1尉・2尉・3尉である。なかでも将のトップ(言わば最高司令官)が幕僚長。「将官」とは「将」・「将補」(むかしの大将・中将・少将)のこと。ついでに大佐・中佐・少佐は「佐官」、大尉・中尉・少尉をまとめて「尉官」と呼んだ。それにしても地方の居酒屋で「閣下」はなかろう。時代錯誤も甚だしい。安倍ちゃん(国)と自身(東京都)がタッグを組んで・・・石原の爺さんが神輿を担ぐなんて・・・想像するにも悍(おぞま)しい光景だ。だれが出馬しようと勝手だが、日本は加速度的に右傾化しているな。1月23日。
●「殿がご乱心遊ばして都知事選出馬」。先祖の細川忠興の妻は明智光秀の娘のガラシャ(1563-1600)。(親仁の記憶では)ガラシャという女性は男顔負けの豪胆さをもっていた。美貌でも鳴らした彼女と嫉妬深い忠興。庭師が庭に潜んで彼女を覗き見していたのを忠興に見つかり、その庭師は即座に彼女の目の前で忠興によって斬殺された。食事の途中でそれを目の当たりにした彼女はその後も平然と箸をすすめた。忠興が「おまえは蛇か・・・」というと、彼女は「そうでもないと鬼の妻はつとまりませぬ・・・」と応じた(司馬遼太郎の「関ヶ原」と「新・太閤記」)。そのガラシャは関ヶ原の戦直前の石田三成の命で、(他の大名と同様に)大坂城での人質になるのを拒んで自殺。誰もが知っているように、忠興は明智光秀が本能寺の変で織田信長を討った際、父幽斎とともに光秀に同調せず秀吉側についた。細川氏は一見バカ殿のようだが、芯には彼女らの血が脈脈と流れているのだろう。そして母(温子)方の祖父である近衛文麿(1891-1945)は終戦直後に自殺。日中全面戦争期の首相で1941年第3次組閣をしたが、東条英機陸相の対米主戦論に敗れて辞職。自殺はA級戦犯として拘引の直前の自殺であり、戦争責任で自殺した数少ない人間のひとり。(東条英機は拳銃で胸を撃って自殺を図ったものの未遂。自殺法に疑問ありとの意見もある)。約20年間の充電期間、「最後のご奉公」は真意と信じよう。つづく。1月22日。
●安重根(アン-ジュングン、1879-1910)の記念館が中国黒竜江省のハルビン駅に開館したことで、日本政府(菅官房長官)が遺憾の意を表明。彼は1909年、前韓国統監の伊藤博文をハルビンで殺害し死刑された人物だが、韓国や北朝鮮、中国では義士で英雄である。主に戦争では、味方(官軍)であれば大人数を殺したほど英雄であり、敗軍(賊軍)方であれば相手をひとりでも殺したら殺人犯として罰せられるのがあたりまえ。俗に言う「勝てば官軍負ければ賊軍」だ。戦争に道理もへったくれも無い。勝てば正義であり、道理に合っていても負ければ不正なのだ。日本側から見たら安重根はテロリスト(?)だが、中国や韓国側から見たら英雄なのだ・・・これは当然なことであり・・・それに政府がいちいちコメントしてたらキリがなく、言葉の応酬ばかりか過去を蒸し返すだけ。俗世間でよくある「売り言葉に階言葉」のレベル。靖国参拝の報復の一貫かもしれないしそうでないかもしれないが、重要なのはお互い相手側の立場に立って物事に思考を巡らすことだ。安倍ちゃんはそろそろ坊ちゃん思考を捨てて大人の外交をしないと墓穴を掘るぞよ。つづく。大寒の1月20日。
