コンテンツへスキップ

今週の親仁ギャグ・2013年4月28日(日)~5月4日(土)

●武雄市(佐賀県)内の書店のオヤジが「営業妨害だ」と憤怒していた。あのTSUTAYAが4月から指定管理者として武雄市図書館を運営したところ、わずか1カ月で利用者が前年比で5倍に急増。公務員経営では無いので年中無休で開館時間も午前9時から午後9時と長い(開館時間は旧来の1.65倍)。サービスが向上したうえに経費は約1割減の年間1億1000万円。NHK地方局も・・・予報が全く当らない地方気象台も・・・同類の税金喰い虫がごまんと居、美味い汁を吸っている。毎度の吉村昭のエッセイ「わたしの普段着」。「氏は経済的に豊かで、文庫本は五百円ほどであり、なぜ書店で購入しようとは思わないのか。氏が順番待ちをしていることは、他の読書好きの人の利用をさまたげている。私は学生時代に三食を二食にしてまで書店や古書店で書物を手に入れた。書物を自分の物として所持することが、読書の喜びでもあった。そうしたことから考えても、図書館で文庫本の順番待ちをするこの財界人は、真の読書人の範疇からはずれている。氏は、ハイヤーで帰っていった。」(順番待ち・pp87~91・新潮文庫)。吉村氏を全面的に肯定するものでもないが、冒頭の書店のオヤジは自身の能力や経営精神の欠如を何かに転嫁しようとしていまいか。近所の書店でも立ち読みの多い書店とちゃんと目当ての本を求めて購入する人間が多い店とに分かれているようだ。ターゲットの年齢層や店主の趣味趣向で陳列本に大きな差異があるようだ。親仁的には、例えば数万円もするような東山魁夷の画集は図書館や美術館に求めるしかないが、池波正太郎の「藤枝梅安」はやはり家でじっくり赤鉛筆で印を付けながら仰臥精読するに限る。それにしても肌寒い毎日だが、連休にエアコンが要らなかった年は近年珍しい。5月2日。

そこまで勘繰るのは病的か。安倍晋三首相の祖父は言わずもがな、岸信介元首相。(岸信介の娘・洋子が晋三の父で元外相の安倍晋太郎の妻)。岸信介と佐藤栄作は兄弟で父は佐藤秀助だが、秀助は岸信祐の実子。この秀助は幕末、吉田松陰や伊藤博文、井上馨、木戸孝允らと交流のあった佐藤信寛(長州藩士・島根県令)の孫娘と結婚して佐藤姓となる。信寛と岸信介、佐藤栄作との関係は曽祖父・曾孫の間柄。岸信介は大戦でA級戦犯容疑者として逮捕され、不起訴となったが一時公職追放された。さらに佐藤栄作は叔父の娘・寛子と従兄妹結婚するが、栄作の義母(寛子の実母・藤枝)は松岡洋右と兄妹である。松岡洋右(1880~1946)は元外相(国際連盟脱退の際の首席全権)でA級戦犯(裁判中病没)。今回の靖国問題、血縁の擁護と戦勝国への怨讐・・・血生臭い背景があるのでは・・・・・・邪推過大か。4月29日。

●今日は「昭和の日」で昭和(裕仁)天皇の生誕日。それにA級戦犯が起訴された日。きのうは「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」が憲政記念館で行われた。天皇皇后両陛下御臨席であったが、天皇の御言葉はなかった。両陛下御退席の折に「天皇陛下万歳」が三唱されたという。今日は国民の休日で、しかも昭和天皇の誕生日であるから、「日の丸」が各家庭の玄関で薫風に踊っていても不自然ではないのだろう・・・・・・が、現実はそうでない。親仁が小学生のころまで、祝祭日には多くの家が小さな日の丸を軒先に挿していた。どのような気持で日の丸を掲げていたのか、当時の風潮を慮る由もないが・・・今や日の丸のはためく家は怪しまれ兼ねない時流がある。安倍ちゃんよ、国民は誰もが国を愛しみ日の丸を愛していますぞ。中国や韓国と重厚な対話でもって過去をきっちりと清算して・・・・・・それから各家庭に日の丸が誇らかにさやぐ日を一日も早く迎えようではありませぬか。アプローチの順序と方法を間違っていますぞつづく。4月29日。

●靖国神社は一宗教法人でしかない。ましてや遺骨は無く慰霊が祀ってある。国として誰もが心より英霊に額ずける場所をつくるべきで、以前から自民党案もある中国や韓国などが猛抗議するのはA級戦犯への拝礼であるから彼らを外した慰霊施設を新たに造れば良いだけの事だ何の煩いがあろう哉東京裁判の判決内容をA級戦犯の罪を含め全面受け入れたのがサンフランシスコ平和条約。それを履行し続ける義務を負わされているのだ。※1.「御前会議」:日中戦争以後の御前会議は1938年1月11日から1945年8月14日(終戦日前日)の計15回。文字通り天皇が出席。※2.「富田メモ」:1988年(昭和63年)当時の宮内庁長官であった富田朝彦が昭和天皇の発言・会話をメモした手帳が2006年(平成18年)7月20日に日本経済新聞の1面に掲載された。※3.「A級戦犯」は14名:東條英機・広田弘毅・土肥原賢二・板垣征四郎・木村兵太郎・松井石根・武藤章(以上の7名は1948年12月23日に絞首刑さる)・平沼騏一郎・白鳥敏夫・小磯国昭・梅津美治郎(この4名は終身刑でいづれも刑期中に病死)東郷茂徳(禁固20年で刑期中に病死)・永野修身・松岡洋右(この2名は戦犯指定を受けたが判決前に病死)。※4.「A級戦犯の7名の遺骸」:東條英機ら7名の遺体は絞首刑後遺族に返還されること無く、当夜のうちに火葬され、遺骨は粉砕され遺灰と共に航空機によって太平洋に投棄された。小磯国昭の弁護士と興禅寺の住職が火葬場に忍び込んで残灰置場に捨てれれた7人分の遺灰と遺骨の欠片を回収し、熱海の興亜観音に隠された。そして現在東條英機の墓は雑司ケ谷霊園内にある。※5.「靖国神社」には一般的に、戦死者の遺骨はひとつも納めれれていない。神霊が祀ってある。安倍ちゃん、この靖国参拝問題で政権が失速し、憲法改正も後退したこと間違いなし。憲法改正の前に解決すべき積み残された重大課題が山積ってことだ「安倍株」は下がったが、日経株も下がらなければよいが・・・・・・。4月28日。

先頭へ