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今週の「ちょっとイイ譚・ウマイ譚」(2022年12月18日~12月24日)

●12月20日
武士の一分」。「ぶしのいちぶん」と読む。意味は、「侍が命をかけて守らなければならない名誉や面目」だが、武士に限らず人間そのものに当てはまる。2006年の山田洋次監督の映画「武士の一分」で有名になった。原作は藤沢周平の「盲目剣谺返し」。初出は「オール讀物」で、昭和55(1980)年7月。文庫本では、「隠し剣 秋風抄」(文春文庫)に掲載され、手元の文庫本では、377ページにのその”一文”はある。ところが最近読んだ池波正太郎の「荒木又右衛門」(「あほうがらす」・新潮文庫)にもその”一文”がある。手元のものでは122ページである。この「荒木又右衛門」の初出は昭和53年5月刊の「秘伝」(立風書房)とある。目くじら立てる譚ではないが、「武士の一分」は池波正太郎の方が2年先輩、という戯言。しかしどちらも復讐や仇討の話には違いがない。

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