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今週のつぶやき親仁・2020年7月5日(日)~7月11日(土)

『病は気から』? コロナも然り
首都圏を中心にコロナの拡大が深刻に懸念されています。3密は無論、マスクの着用や手洗いに手指のアルコール消毒など自衛手段の励行が重要です。われわれ周辺の今はどのような自衛状況なのでしょうか。

二太郎「11日の土曜日、主人先生におかれましては約4カ月ぶりにニシタチ本筋に出動されたようで」

主人先生「そうじゃ久しぶりにオシャレをしてな、バスで出かけたんじゃ。そのバスじゃがな、みんなで15人ほど乗り合わせていたな。皆、目的は一緒のようじゃとみたが。その中に40代の男性二人と60代と思われる男女二人の2組が乗っていたのじゃが、それぞれの男性一人がマスクを着けていなかったのじゃ。2組とも通路を挟んで左右に席を取っていたのじゃが、そのマスクをしていない方の男性がふたりとも良く喋るは喋る。マスクをしている方は最小限の受け答えじゃったが」

二太郎「来院する飼い主さんはほとんどの人がマスクをしているようですが」

主人先生「そうじゃのほとんどの人がエチケットを守ってくれているな。決まった人がマスクを着けず、そう云う人に限ってずけずけと喋るな。このタイプはわりに年配者の男性じゃがな。数日前、若いアベックが子猫を道端で拾って来院してくれたのじゃが、ふたりともマスクは着けてなかったので、吾輩は直ぐにマスクを渡したのじゃ。初診だと会話が多いからの」

二太郎「そのマスクの対コロナ効果はどの程度なのでしょうか?」

主人先生「そうじゃの、一般にいわれているのは、N95のような医療用(防塵)マスクでは100%近く予防可能なのじゃが、いわゆるサージカル(不織布)マスクは50%、いま街中で汎用されている布マスクではほどんど感染予防できないらしいがのお。これらの数字はどれも人からの感染を防御できるというものじゃ反対に人に感染させないとなると街中の布マスクでもかなりの効果はあるらしいぞ

二太郎「と云うことは、ちゃんとマスクを着けていれば、他人に感染させる可能性は低いということですか

主人先生「そうじゃの、咳や大きなくしゃみは完全じゃなかろうが、少なくとも喋ることによる唾液の飛散には効果が大なのじゃな。バスの中でマスクをしないで喋りまくるのは非常識極まりないどころか、やってはならないことなのじゃ。もしそのマスクをしていない人がウイルスを排泄していたら、周りがいくらマスクをしていても感染してしまうリスクがあるということじゃ

二太郎「それじゃバスの二人はとんでもない行為をしていたのですね」

主人先生「二組とも橘通り3丁目で降りたのじゃが、間違いなく吾輩同様、呑み会のようじゃった。どうせ店ではマスクなしの3密状態で酒を酌み交わすのであるから、バスで話すくらいいいじゃないの・・・・・・飲み屋とどこが違うのじゃ・・・・・・と言わんばかりじゃの」

二太郎「なるほど立派な御理屈ですね。理解できたようで、そうでもないような。ところで主人先生はどちらの店で3密だったのですか?」

主人先生「今回はの、生(活)鮎の背越と塩焼が喰いたくなって出掛けたのじゃが、「活(生)かし」があるかと期待してのことじゃ。流石にこの梅雨の長雨じゃ、水槽は空じゃったのお。そこで少し外れの行きつけの居酒屋に行ったのじゃ。ここは県外者を断っているようじゃし、店はいつものように繁盛していたが両隣はどちらも顔見知りの夫婦組であったから、安心しすぎてつい呑み過ぎたんじゃがな」

二太郎「それで帰りが早い割には泥酔のようでしたね。やはり同じ3密でも店の選択は重要ってことですか。それくらいしか自衛の方法はないかもしれないんですね」

主人先生「そうじゃの、アルコールがまわるとどうしても声が大きくなり喋りも増すからな、マイクロ飛沫(唾液)の飛散到達距離も量も増加の一方と云うことじゃ。店の感染防御姿勢と客層の良否にくらいしか自衛の手段はないと云う結論じゃな。そしてなによりも美味いものをちょいと頂き、大笊のスイッチの入る前にそそくさと御暇することじゃな。吾輩には至難のことじゃがな、きつく心がけるしかないな。いちばんは言わずと知れた『君子危きに近づかず』じゃがな。コロナ感染防止も気の持ちようと云うことに尽きるな。二太郎よ、ワンコはコロナには罹らないから、其方は大丈夫じゃがの」

▼久しぶりのニシタチでしたが、私の贔屓の居酒屋さんはどこも満席でした。3密もいいところです。3密対策をしていたら商売はあがったりなのが現実ですから、誰もが『背に腹は代えられない』と云うことになります。オーナーさんも心苦しいことでしょう。呑み会、会食は避けることがいちばんの自衛ですが、家呑ばかりじゃ、かえってストレスが溜まり他の病に罹ると云うものです。信頼のおける店で、できるだけ喋らず、「男は黙って」ですな。

米NHIの実験では、1分間の会話で数千個のマイクロ飛沫が発生し、換気の乏しい部屋ではそれが8~12分も空中遊泳するという。

N95マスク:0.075μm以下の小さな粒子の侵入を95%以上カット。
サージカルマスク(不織布マスク):ターゲットは約30μmの花粉であるため、咳やくしゃみで飛ぶ飛沫(約3~5μm)や新型コロナウイルス(約0.1μm)の侵入を防ぐ効果は期待できない。
布マスク:一般的な布マスクは目が粗く、ウイルスなど小さな粒子の侵入を防ぐことは不可能。

7月11日。

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