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今週の親仁ギャグ・2021年9月12日(日)~9月18日(土)

●「マンボウ期間中、ニシタチ方式のマニュアルは作成されているのだろうか
▲宮崎市の「マンボウ」が9月30日まで延期された。あと18日間の我慢だが、それで済むやらどうやら。私の近所でも数軒の居酒屋が夜8時まで暖簾を掛け提灯を吊っている。酒類の提供は御法度なのでノンアルコールかテイクアウトでの営業なのだろう。
▲今日も株が上がった。日本株の割安感と新総裁の経済政策への期待、そして新型コロナワクチンの2回接種が国民の5割を超えたことへの好感と云う。デルタ株の登場がなければ(αとβとγ株で収まっていれば)国民の6割~7割の接種で集団免疫が獲得できていたかもしれないが、デルタ株でそのレベルは8割から9割へと上昇した、との見解が主流だ。デルタ株はα、β、γ株に比べて増殖が盛んであり、感染者から排泄されるウイルス量が増える結果、感染力が増強し、当然ながら重症化も容易となる。ワクチンの効果は偉大だが、抗体カクテル療法の効果も刮目に値することが証明されている。市場は、コロナ禍後の光明を見出している。
▲さらには使い勝手の良い経口薬が間もなく市販されるというから心強い。塩野義製薬は、3CLプロテアーゼ阻害薬を年内に提供できるとし、ファイザーも「リトナビル」(プロテアーゼ阻害薬)を、メルクも「モルヌピラビル」(ウイルス複製=増殖阻害剤・RNAポリメラーゼ阻害剤)の治験中である。これらは富士フィルム富山化学の「アビガン」と同様な作用機序である。インフルエンザのタミフル(オセルタミビル=糖タンパク酵素であるノイラミニダーゼを阻害することでインフルエンザウイルスの増殖を抑制)に相当する経口薬であり頼もしい限りである。
▲そうは言ってもこれらの経口薬は未だ治験段階であり、実用に能うかどうかはこれからのエビデンスを待たなければならないのは当然である。当面は、ワクチン接種率をさらに高め、重症化の歯止めとして抗体カクテル療法に依存するしかない。そこでわれわれ飲酒愛好家(飲兵衛)の欲望や沈下した経済の復活のためには飲食店の感染防御対策に尽力しなければならない。昨今頓にワイドショーで紹介されているのが「山梨方式」というもので、飲食店が客を入れるにはなんと55項目のチェック項目をクリアしなければならない。無論店ばかりでなくお客に課せられる義務もある。適否をチェックするのは行政である。これをクリアすると「グリーン・ゾーン認証」のステッカーを取得することができる。山梨県のホームページによると、13日の時点で、この認証を有する県内の飲食店は4389軒という。ちなみに2016年の山梨県内の飲食店数は4501軒というから、認証を取得した店は実に97.5%に上るから驚異的な数字である。
▲では、我が宮崎県や宮崎市はどうなんだろうか。県独自の緊急事態宣言中や今の「マンボウ」期間中、山梨のような県レベルでの店側の感染防御対策のマニュアル作成など何らかの対策を講じているのだろうか。マニュアル内容は進化しているのだろうか。”自粛””自粛”の御題目一辺倒で、なんら具体的な行動が示されていないのではないか。マニュアルに沿った店側の対策が強化・整備されない限り、ニシタチの客が戻ることは、簡単には期待できない・・・・・・ですよ、県知事さん、市長さん。次の一手を打つことなく、協力金を税金で賄うことしか考えられないようなら、退場でしょう。
9月14日。

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