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今週の親仁ギャグ・2016年1月15日(金)~1月16日(土)

●イスラムの経済・・・利子の禁止。ムハンマドの残した言葉に「すべての貸与は喜捨である」「二回お金を貸すことは、喜捨を一回することに等しい」・・・つまり金を貸すことは喜捨の一種である。貸した金を相手が返してくれなければ諦める。返せないものは返さなくてよい。投資をして金を貸す場合、利益が出た時に何割で折半するかを予め決めるが、利益が出ない(失敗したら)諦める。イスラームは不換紙幣を認めないが、現在のイスラーム銀行はそれを扱っている。イスラームでは金貨や銀貨を正貨としている。小切手は使用可。金銀との交換の裏付けがある兌換(だかん)紙幣は容認される。イスラームは法人組織を否定しているから、商売も基本的には個人経営である。商売のすべての責任は個人が負わなければならない。これだけでも西欧などの資本主義との交流はできませんよね。1月15日。  

●そうだ、今週はイスラムの勉強をしていたのだ・・・しかし1冊や2冊の本では到底、理解を深めることは不可能というか、さらに混乱を来しそうです。しかし、形だけでも最後まで行き着かなくちゃなりません。
 イスラム教の目指す社会(国)とは、グローバルな平和的アナーキズム(無政府主義)であり、人間やお金や物が国境や関税なしに自由に動くことができる。「国籍」というアイデンティティなど不要。統治機構の力は極力小さくして、イスラム法のもとで人間が助け合う社会が理想。カリフは教育には関与せず、京区は社会や共同体が担う。今やエジプトもサウジアラビアも反イスラム国であり、唯一ムスリムだけの国家(過激派組織)がISであるから、ヨーロッパなどに移民し、その社会に溶け込めなかったたムスリムの若者が向うところはISしかないという。ムスリムの避難場所が残念ながらISしか存在しない、それだけ中東諸国が西欧文明化(キリスト教の影響下)したということだ。グローバルなカリフ制というものは夢のまた夢なのか。1月15日。        

渡辺司郎氏が「おもしろおまンな。せやけど、わしあんたの一読者として、いっぺん、書いてもらいたいものがおまンねん」・・・「坂本竜馬だす」と言ったのに対して、司馬さんはこれに対して「私は、なんの感興もおこらなかった。維新の勤王の志士か、と思った程度であった。」。その夜、奥さんに話すと「あたし坂本竜馬が大好きや。どんな人かよう知らんけど、歴史上の人物のなかでいちばん魅力がある。女の人、みな、そうとちがうやろか。」・・・そしてそれまでの構想は一擲される。資料を読み込んでいくに従って、「日本史を二度にわってたった一人で動かした愛すべき男をかくのだと決心した」と心境を吐露している。二度とは「薩長連合」と「大政奉還」のこと。勝海舟も「あれァ、ぜんぶ竜馬一人がやったことさ」と言っている。海舟はじめ竜馬と交流のあった傑人らの竜馬評を見る(Wikipedia)にどれも豪傑を伝えている。司馬さんの「竜馬がゆく」で今の竜馬像が造形されたというようなことが語られるが・・・実はそうではないのだ。面白いのは司馬さんの奥さん(福田みどり:1929年=昭和4~2014年・「竜馬がゆく」の連載がはじまった昭和37年は33歳)が竜馬の偉業をある程度理解していたということだ。1927年(昭和2年)に今幡西衛(いまはたにしえ)氏の書いた『雋傑坂本先生傳』という竜馬伝記があるとのこと。拝見してみたいものだ。(想像だが)明治大正まで竜馬の傑出ぶりが多くの庶民に知られていた可能性が高いかもしれない。長い戦争の合間に忘れかけられたのを司馬さんが呼び起こしたということか。1月15日。 

●高校野球ファンに朗報=八号門クラブに終止符。日本高校野球連盟は13日、第88回選抜大会(3月20日開幕)の期間中に甲子園球場バックネット裏の一部観客席118を「ドリームシート」とし、小中学生の軟式野球チームを無料招待する・・・と発表。日本中学校体育連盟に加盟する軟式野球部員数が2004年の29万8605人から2014年は22万1150人まで減少していることから、甲子園の熱戦を間近で見て、野球に一層興味を持ってもらうことが目的。旅費などの負担を軽減するため、とりあえず近畿にある全日本軟式連盟加盟チームが対象。ラガーマンをはじめ「八号門クラブの席乗っ取り」がにわかにクローズアップされはじめ、高野連や甲子園球場、毎日や朝日の新聞社の対応が注目されていた(私だけの見解?)だけに、これは高野連のタイムリーヒットだな。私は数年前からこの八号門クラブの横暴に大いなる懸念を持っていたひとりですが、週刊朝日にも直接電話して彼らの特等席占拠を暴くよう・・・訴えたこともあります。これで彼らの顔顔がテレビ画面から消えるだけで高校野球が一層楽しめるということです。118の座席はバックネット裏中央2ブロックの最前列から7列目まで・・・そうです八号門クラブがまさにぶんどっていたスポットです。三塁側1列目の中央より2席目(A72=14日付毎日新聞P17)がラガーマンの指定席であり、同B71がボスの席でした(過去形)。1月15日。

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