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今週の親仁ギャグ・2012年9月23日(日)~9月29日(土)

順当だろうか、安倍晋三氏が自民党総裁に選出された。5年前、総理大臣を「放り出した」男だ。辞任直前は日に10回も20回もトイレに通い、おむつをし、重要会談では食事に一切箸をつけず、終始ニヤニヤの友好作り笑顔を装う。病名は潰瘍性大腸炎。難病で特効薬はないが、2009年から国内使用が認可された「アサコール」(ゼリア製薬)が奏効しているようだ。ここで、国の首脳の病気が原因してその後の世界情勢に大きな影響を与えた事例を示して、「放り出した」なのか、あるいは「英断の辞任」であったのか検証してみるか。1つは、第一次世界大戦の戦後処理であるパリ講和会議中、アメリカ合衆国第28代大統領(1913-1921)のウィルソン(1856-1924)はスペイン風邪(パンデミック・新型インフルエンザ)に罹患し、それが会議での集中力を欠き、会議における彼の譲歩を生み、その結果ドイツには巨額の賠償金が課せられた(ヴェルサイユ条約、1919年6月)。その過重がヒットラー率いるナチスの台頭を生んだ。 スペイン風邪が流行していなければ第二次世界大戦はなかったかも・・・という話だ。もう一つは、第二次世界大戦の戦後処理で中心的役割を演じたフランクリン・ルーズベルト(1882-1945)(32代米大統領で任期は1933-1945。日露戦争時の第26代大統領のT.ルーズベルトは遠戚)は、ヤルタ会談の2カ月後に心臓病で倒れて二時間半後に死亡。終戦前年の1944年から心臓病と高血圧の症状を示していたという。ルーズベルトチャーチル、そしてソ連のスターリンによるヤルタ会談は1945年(昭和20年)の2月4日に行われ、あろうことか、「ドイツが降伏した暁には、3カ月以内にソ連が日ソ不可侵条約を無視して対日参戦する。そして、日本のポツダム宣言受諾=無条件降伏後は千島列島と南樺太をソ連に割譲する」というスターリンの主張を丸のみした。ルーズベルトの病が、わずか6日しか参戦していないソ連の横暴を許したのだ。大統領も首相も人の子で1人の人間。病には勝てないと言う事だ。安倍新総裁の総理大臣の椅子に固執しない、「やり残し政治」の純粋意欲に期待しようではないか第90代内閣総理大臣・安倍晋三氏の就任期間は2006年9月26日~2007年9月26日。9月27日。

●ネットの口コミで小生のことを有ろうことか、不届き者が「少しクセがありますが・・・」と書き込んでいた。昨日のこと、宮崎大学を卒業して名古屋の大規模病院で開業見習い7年目の獣医師の来訪を受けた。彼は学生時代、無給で本院に出入りしていた。当時は、半分の学生はアルバイト代を拒んだ。休診日も朝夕来て入院の世話をしてくれた女学生もいた。たまには飯を馳走しようとニシタチに行くと、カラオケも歌わないのに帰りはちゃんと車で送ってくれる。夜、急患の手術が入ると電話一本で2つ返事。色々な人種が滑走して行った。当時は2時間も3時間も説教もした。ネタは今も昔も「獣医哲学」。彼曰、「先生に30(歳)までには開業しろよと言われたので、来年します。ず―と耳に残っています。随分と怒られましたが、俺の時は1時間の説教でした。・・・・・」。随行の同じ年という東海出身の美女も彼の話を嬉しそうに微笑んで聞いていた。左の薬指には婚約指輪が光っていた。来年結婚するという。9月26日。

●週刊紙情報では尖閣諸島の地主は石原慎太郎都知事を出し抜きにして島々を泥鰌に売った。背景に都と国を天秤にかけ売価を釣り上げた可能性が高い。中国が北海道の山野や日本本土の土地を買い漁っている情報も有る尖閣だって他国に売り飛ばされる可能性がゼロでは無かった・・・泥鰌はこれを主張したかったのだろうか。9月26日。

●「聖域」とは「犯してはならない区域。手を触れてはならない分野」(広辞苑)であるから、「聖域なき」とは「犯しても構わない区域」となる。これがTPPに関して使われれば関税の完全撤廃から守りたい産業あるいは生産物ということになる。農産物(一部加工品)の関税率はコンニャクイモが1706% 、えんどう豆1085% 、コメ778%、落花生593% 、タピオカでんぷん583% 、小豆403% 、バター360% 、粗糖328% 、大麦256% 、小麦252% 、生糸245% 、いもでんぷん234%、脱脂粉乳218% ・・・軒並みの高税率である。どの先進国でも農業保護策を行っており、民主党も新たに意味不明な所得補償制度を実施している。とりわけ米は日本人の主食であるから、関税がゼロにしても保護する必要性は高い。しかしだ、主食とは言え加速度する米離れ、就農者の減少と高齢化、極端な後継者不足、完全水耕栽培など農業技術の革新(技術はじめプラントごとの輸出)、一部就農者の補助金依存体質、農協の利益搾取、農業法人化への遅れた規制緩和・・・などなど山積する問題点。TPPの参加か不参加、「聖域あり」か「聖域なき」か・・・の前に農業維新改革なくして日本の農業の未来は無いのではないか。休耕田を太陽光パネルでうめるのもどうしたものか。一度埋めた田圃は果たして再び稲が植わることはあるのだろうか。TPPの前に日本農業再興策を政党や個々の議員が提示しない限り、能書や御託を並べる資格は到底あるまい。そこで質問:あなたの日本農業再興策は??? つづく。9月24日。

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