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2010年1月6日(水)-御節(おせち)の話-

 「御節」の起源は、元来、「中国大陸から伝わった暦上の節目、季節の変わり目などにあたる節日(せちにち、節句)のことを指す。」もので、「節日には祝事を行い、祝い膳がしつらえられた。このとき作られるめでたい料理が、「御節料理」と呼ばれた。」。

 由来は、「正月元日(1月1日)も、昔から、山に帰った田の神を呼び戻すために祝われる重要な節日とされていたが、ある時、凶作によって食料が枯渇し、正月に炊飯する為の竈から煙の上がらないのを高殿に昇った仁徳天皇が見つけて心を痛め、「正月に民達の竈から煙の上がらない年は免税する」と言った事から、税逃がれ目的で毎年の正月は竈を休ませる日となった。その後も免税措置は撤回せず、仁徳天皇の御殿は雨漏りがするほど酷い状況であったという。」という。※仁徳天皇は「記紀に記された5世紀前半の天皇。応神天皇の第4皇子。・・・租税を3年間免除したという聖帝伝承がある。」(※広辞苑)

 現代の「御節」の概念は「神様をお迎えした新年に台所を騒がせてはならない」とか、また、それが転じて「煮しめた保存食により女性が正月三が日に休めるように」とか、であろうか。そしていつ食するかは、「本来は「年迎え」の膳として、大晦日に食べるものであったが、現在では北海道など一部の地方を除いて、ほとんどの地方で元日以降に食べるのが普通」らしい。(以上Wikipediaより抜粋)

 「御節」についての小生の知識は、「主婦の家事」を減らすのがそもそもの目的で、食材は「縁起」をかつぐものを使い、料理法は日持ちのする「煮物」が主体である、という程度のものだ。

 何かで読んだのか、「三大御節料理」が存在するという、うろ(疎)覚えがある。これは正月の祝に欠かせない三種類の料理のことである。関東と関西では3つのうち「数の子」(子孫繁栄)と「黒豆」(魔除け・勤勉・健康)の2つは共通だが、残りの1つについては、関東では田作り」(たづくり=ごまめ)で、関西ではたたき牛蒡」である。
※「田作り=たつくり」は、「ごまめ」の異称。田植の祝儀肴として用いたのでいう。また鰯類が田の肥料として早くから認められたからともいう。正月の祝肴に用いる。関東地方では「たづくり」という。(広辞苑)
※「たたき(叩き)牛蒡」は、「形や色が豊作のときに飛んでくると伝えられている黒い瑞鳥を連想させる事から豊作を願って食べられた。」(Wikipedia)

 小生は正月が大嫌いである。理由はいろいろとあるが、一番は漁師が休んで市場が開かないため、鮮魚がないこと。「ニシタチ」の贔屓の居酒屋は、当然ながら、閉まる。仕様がないから、今年はちょいと贅沢な「御節」を喰らった。本式の「御節」は5段重らしいが、今では3段重が専ららしい。我が家はそれをさらに簡素・簡略化した2段重である。中身を紹介してみよう。
 
 一乃重:田作り・栗金団・黒豆甘露煮・千代呂木・紅白小袖蒲鉾・鯛生鮨・紅白祝膾・数の子鼈甲漬・若鶏燻製・合鴨ロース燻製(ペッパー)・子持昆布・伊達巻・花びら百合根・菊花蕪・編笠柚子
 
 ニ乃重:メロ味噌漬焼・花酢蓮根・鰆味噌漬焼・鰻八幡巻・海月酢・鰊旨煮・牛蒡たまり煮・鮭昆布巻・松笠烏賊・有平蒟蒻・棒鱈旨煮・車海老芝煮・穂付筍・絹さや・干椎茸旨煮・梅花人参

 今日は年が明けて最初の休みなので、昨夜は2010年初の「ニシタチ」で一部のスタッフと「新年会」を儲け、焼酎を喰らい、今日こそは「ゆっくり」しようと思いきや、そういう企(たくら)みは往々にして裏目にでる。「生き物で、手当てをしないと死んでしまうもの」が相手の獣医業だ。朝8時半に起床。昨日胃切開と腸切開の手術をしたコーギーの「マロン」姫(?、9歳)の診察と、先天性の凝固因子異常が強く疑われる雑種犬「シャロン」姫の2日目の輸血。どちらも順調だ。・・・ところが、昨夜「夜間救急」で診療した子宮蓄膿症を患うラブラドールの「ゴン」婆さんが手術をして欲しいとのこと。応援の獣医師と2人のAHTの計4人で手術。15歳の「ゴン」婆さん、手術成功。高齢動物の麻酔には本当に気を使う。休日返上であったが、術後はいつもの満足感に浸る

 歳が行くと、若かりしころに比べ、同じ密度の診療や手術でも、疲労の回復度が劣る今年の「ニシタチ」通いも、半分は無理としても3回に1回は減らさないと、躰がもつまい。同時に、何か運動系の「趣味」でも見つけてみるか。これが、今年の「吾輩の目標」だ。歳相応の「度」をもった生活を見いださねば、本業に支障を来しかねない。「節」か「世知」かは知らぬが、どれも辛いのだけは御免蒙(こうむ)りたいものだ

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