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今週の「ちょっとイイ譚・ウマイ譚」(2022年1月30日~2月5日)

●今日は旧暦の1月1日。旧正月の元旦である。中国では「春節」という。
清少納言の「枕草子」に、「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」がある。私もこの「春」が好きである。宮崎市の今日の日の出は7時7分42秒、日の入りは17時47分59秒で、太陽の出ている時間は10時間40分17秒である。そして今年の春分の日の出が6時18分、日の入りが18時27分。夏至は日の出が5時9分、日の入りが19時24分である。
▲私がこの時季が好きなのは、毎日々々少しずつ日長になるのが「良い」のある。「枕草子」はじめ「源氏物語」にも「徒然草」にもある、「をかし」の世界だ。「をかし」とは、「平安時代の美的理念の1つであり、『おもむきがある・風情がある・おもしろ・興味がある・美しい・愛らしい・かわいい・素晴らしい』」、などのさまざまな意味を含んでいるというのが、辞書。
▲平たく言えば、「をかし」は「私はこれが好きだ」にあろう。私もこの「春」が「をかし」なのだ。その理由は、3月「弥生」の春分の日の日の出の6時18分、同じ日の入りの18時27分まで、日を追って日長になるからだ。明るさが目に見えて増すことは健康的だ。
▲今月は「如月」ではなく、「睦月」である。旧暦は中国の文化だが、今月は「如月」ではなく「睦月」のほうが気候的にも日本(の緯度)には合っている・・・・・・と私は感じる(温暖化が進んだとは言え、神門育ちの私にはそう思える)。それは、今月は「正月」=「春」のなのだから。
2月1日。

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