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今週の「ちょっとイイ譚・ウマイ譚」(2022年1月23日~1月29日)

●もう10年も20年も昔の譚だったか、何かの雑誌でガッツ石松(1949~)さんの子供のころの逸話を見かけて感動したことがあった。
今月1月10日、「ドカベン」・「あぶさん」の水島新司(1939~2022)さんが鬼籍に入った。昭和14年の生まれだ。1月27日号の週刊文春に水島さんの記事が載っている。「三九年に新潟で生まれた水島氏は三男三女の次男。家業の魚屋を手伝いながら漫画を描き始めた。『中学時代は家業が多忙で、年三日しか通学できなかったそうです。地元の野球強豪校、新潟明訓高校への進学が夢だったが断念。・・・・・・』(出版関係者の話)」。「ドカベン」の舞台は、言わずもがな、明訓高校である。
冒頭のガッツ石松さんの話は、ガッツさんが小学か中学生のころに親父さんとふたりで食堂に入り、1杯だけラーメンを注文した。親父さんはガッツさんが1杯のラーメンの麺全部とスープの半分を平らげるのを待って、残りのスープを受け取り飲み干したというもの。
私の父親は中学生の時、家業の百姓と炭焼きの手伝いで半分しか登校できなかった。ある日は、校舎の樋を伝って降り、無断下校したという。当時も1年の3分の2の出席日数がないと卒業できなかったので、祖父が村会議員に頭を下げて卒業させてもらったという。
今日の譚は、何の災いが幸運を生みだすか分からないという譚。それに私の親父の苦難は、全国レベルには届いてなかったという譚。
1月24日。

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